自分の音で奏でよう! ~ベルリン・フィルのホルン奏者が語る異端のアンチ・メソッド演奏論~ ファーガス・マクウィリアム ヤマハミュージックメディア 2016-01-22 売り上げランキング : 54152
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ホルン奏者による演奏論の本を読んで、ギターにも活かせそうな知識があったのでまとめてみました。
- テクニックの位置づけ
- 鏡を使った練習について
- 演奏時の意識
- 理想の学び方
- モチベーション
テクニックの位置付け
テクニックだけに目がいってしまうと、音楽から遠ざかっていく。木を見て森を見ずの状態にある。
テクニックが、音楽という全体構造のなかでどのような位置づけか考えてみると良い。
ギターにおける速弾き一辺倒が当てはまります。広い視野が持てるようになりたいですね。
鏡を使った練習について
鏡を見ている時、視覚的なデータを処理するために脳の65%が使われている。つまり、耳からの情報に集中できていない状態にある。目を閉じて音を聴くことは、視覚を遮断してより良く聴ける状態にしている。目に頼ることをやめ、自身の運動感覚で記憶する意識を持つとよい。
鏡を見ながらの練習は、フォームをチェックできる利点があるが、聴く能力の発達が遅れたり止まっている。暗い中で弾いてみたり、音を感じて聴くことに集中することも必要になる。耳を育てる意識を持つこと。
個人的に鏡を使った練習をよくしているので参考になりました。より聴くことに意識が向くように練習環境を変えてみようと思います。
演奏時の意識
演奏しながら音を聴くことは、本当に困難なことである。
録音・録画して自分を客観視することは、上達効果があるとよく聞きます。これは課題になりそうです。
理想の学び方
人に頼らず、自分の耳で聴き、自分の力で演奏の仕方を学ぶことが理想の学び方。技術的・音楽的に優れた演奏者の演奏を、よく聴いて、まねをする。これは、言葉を覚えるのと同じやり方である。
モチベーション
熱狂的なマニアになる必要がある。自分の中で楽器が一番重要でなくてはならない。
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